シルバー クリスニングセット Martin, Hall & Co
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説明
スターリングシルバー
ホールマーク :スプーン、フォーク (ロンドン 1875年 ビクトリアン)
ナイフ、ナプキンリング (シェフィールド 1875 年 ビクトリアン )
メーカー: Martin Hall & Co
サイズ :スプーン 17cm、フォーク 16.5cm , ナイフ 20cm
たいへん美しい クリスニング 4点セットとオリジナルの箱です。フォーク、スプーン、ナイフ、ナプキンリングの4点セットです。
カトラリーのハンドルの部分は美しいビーズ模様 とスクロールの装飾で飾られています。その中央に ”George Laurence Wilson from Laurence John Kilgout, Oct 1876″
とエングレーブされています。1876年の10月に洗礼を受けた赤ちゃんの名前がGeorge Laurence Wilsonくんでこのカトラリーをプレゼントしたのが Laurence John Kilgoutさん。 Georgeくんのミドル名がLaurenceと同名である事からご家族の方かゴッドファーザーか親しいご関係内であった事が想像されます。また珍しい ことにカトラリーはロンドンとシェフィールド別々で 1875年のアッセイマークを受けています。このことから注文を受けたシルバースミスが洗礼式日に間に合うようにこのカトラリーを製造した後、急速にアッセイマークを受けるため、ロンドンとシェフィールドに分けてアッセイマークの依頼をしたのではないか?と想像できます。 このように残されたアンティークから昔の人々の生活が垣間みれることはアンティークコレクターの大きな楽しみです。
どうして銀のスプーン、フォークを赤ちゃんの誕生祝いにおくるのでしょうか? それは英国の歴史上の理由があります。その昔(チューダー時代 ヘンリ8世の頃)食事に招待された場合は自分でカトラリーを持参する習慣がありました。普段は木製のスプーンを使っている人でも、招待された時はできる限り高価なスプーンを持って出かけたそうです.招待した方もこれでこの人の階級が分かるという訳です。イギリスで裕福な家庭に生まれた人の事を、『シルバースプーンを口に加えて生まれてきた』と言われる事があるのもこの理由からです.こんな訳で生まれて直ぐの赤ちゃんの将来の出世を願って最高級のシルバーカトラリーをプレゼントしたのですね。