イギリス17世紀 紅茶は大変高価だったため、裕福な上級階級間のみで飲まれていましたが、18世紀に入って紅茶に課された119%の税金が12.5%に減税されたため紅茶の値段が下がりました。こうして紅茶ブームが庶民にも広がり紅茶は朝、昼、晩と飲まれるようなってきます。
こうなると紅茶を飲むために使われる道具も必要になり 透明で美しく装飾された熱に強い磁器のティーカップも作られました。ドイツのマイセンを始め、イギリスでは1740年にChelsea Factory, Bow(1747年)Derby(1750年)Worcester(1751年)の窯元が競って美しティーセットの器を作り出します。
もちろん裕福であればあるほどお茶会などで使う道具に懲り、お客様に紅茶をもてなす銀食器の需要も増えてきました。
こうして磁器の紅茶セットと銀食器の美しいコンビネーションのテーブルアレンジが生まれたのです。
18世紀のお茶会で使われた道具のリスト 重要度順
- ティーポット
- ティーキャディー キャディースプーン
- ティーカップ ソーサー
- ティーケトル
- シュガーボール
- ミルクジャグ
- ティースプーン
- シュガーボックス
- ティートレイ
- ティーボート (濡れたティースプーンをおく器)
- ティーテーブル
紅茶を大切に保存するティーキャディーはジョージ王の時代に銀製の筒のキャディーに人気がありましたが、18世紀になって木製の鍵付きの箱に変わっていきました。鍵をしっかりかけて大切な紅茶を目を離した間に給仕に盗まれないようにしていたんでしょう。
- 純銀 エドワーディアン ティーポット¥128,700
- スターリング シルバー ティーキャディー Henry Williamson Ltd¥95,000